分析マニュアル
「株先案内人」対応分析指標
ロウソク足

日本古来の指標で、株価の騰落、始値、高値、安値、終値を視覚的に表すことができます。終値が始値よりも高い場合を陽線、安い場合を陰線と呼びます。
始値と終値で挟まれた部分を実体といい、実体からはみ出した線をひげ(影)と言います。このひげと実体の形がロウソクに似ていることから、「ロウソク足」と呼ばれています。
- 株価チャート画面の「プライスビュー」に表示されます(⇒「株価チャートの表示」)。
- 日足・週足・月足を切替えることができます(⇒「株価チャートの基本操作」)。
- 株価移動平均線、止め足、新値足、カギ足、一目均衡表を重ねることができる
- 株価変化率が10%を超えた場合、「↑」マークが表示されます。
- トレンドラインを重ねて描くことができます(保存もできます)。
- 色の変更ができます(陽線・陰線)(⇒「株価チャートの色の変更」)
陰線と陽線
一般に陰線は下降相場を表し、陰線が連続する場合は下降傾向にあると考えられます。
逆に傭船が連続する場合は、上昇傾向にあることを示しています。
実体とひげ
実体の長さは力強さを表しており、陰線が長いものほど下降への売り圧力が 強いことを示し、陽線が長いものほど上昇への買い圧力が強いことを示してい ます。また、実体よりひげの部分が長いものは、その日(その週)の間に大き く上下に攻防があったことを示します。
ローソク足の基本型
ローソク足には、基本的な足型を表す呼び方があります。また、それぞれの 基本型の中にもひげの長さによって細かく分類された呼び名が付いています。
大陽線
株価が大きく上昇したときにできる足型です。大陽線は株価の勢いをよく表 しますので、もみ合い期間の長い銘柄などで、突然大陽線が出現した場合、今 後の相場が大きく動き出す可能性を秘めています。
細かな分類として、ひげの付いていない場合を「陽の丸坊主」、下ひげのみ付 いているものを「陽の大引坊主」、上ひげのみが付いたものを「陽の寄付坊 主」と呼ばれています。大陰線
株価が大きく下落したときにできる足型です。上ひげが無い場合は寄り付き からの下げを意味し、下ひげが無い場合や短い場合は、下げ止まりの気配を感 じさせず、より一層下げる可能性を秘めている。高値圏でこの足型が出現した 場合は、高い確率で下げ続ける可能性があります。
細かな分類として、ひげの付いていない場合を「陰の丸坊主」、下ひげのみ付 いているものを「陰の寄付坊主」、上ひげのみが付いたものを「陰の大引坊 主」と呼ばれています。小陽線
株価が小幅に上昇したときにできる足形で、大陽線との明確な違いを示す基 準はありません。単独で出現した場合は、あまり意味を持ちませんが、連続で 出現した場合などは、今後、大陽線へ変化していく可能性を秘めています。
細かな分類として、上下のひげが実体部分よりも長い場合を「陽のコマ」、実 体部分が短く下ひげだけが大きく伸びている場合を「陽のカラカサ」と呼びま す。小陰線
株価が小幅に下降したときにできる足形で、大陰線との明確な違いを示す基 準はありません。単独で出現した場合は、あまり意味を持ちませんが、連続で 出現した場合などは、今後、大陰線へ変化していく可能性を秘め、大陰線の出 現によって底入れを確認できる可能性もあります。
細かな分類として、上下のひげが実体部分よりも長い場合を「陰のコマ」、実 体部分が短く下ひげだけが大きく伸びている場合を「陰のカラカサ」と呼びま す。寄引同時線
十字線とも言い、始値と終値が同値だったときにできる足型です。株価が上 げや下げへ動き出す転換の可能性を示す重要な足型です。
細かな分類として、下ひげのみ大きく伸びた場合を「トンカチ」、上ひげのみ 大きく伸びた場合を「トウバ」と呼びます
ローソク足の組み合わせ
ローソク足を単独の足型だけで判断することは難しいため、連続した複数の 足型をパターンとして読みとる事が必要になります。足型パターンの種類は数 多く有り、全てを紹介することはできませんので、一般に広く知られている 『酒田五法』の中から、代表的な三山、三川、三空を紹介します。
三山
大天井を示すとされる代表的なパターンです。天井圏を形成する場合に同じ 動きを三回繰り返すとされており、上げの山が三回有ることから『三山』とさ れています。短期的な判断には不向きとされ、数ヶ月程度の期間が必要とされ ます。
三川
三川は三山の反対のパターンで、大底を示すとされています。天井圏を形成 する場合に同じ動きを三回繰り返すとされており、下げの谷が三回有ることか ら『三川』とされています。三川を確認するためには、数ヶ月の期間が必要と されています。
三空
ローソク足とローソク足の間にいわゆる窓を三回空けるパターンです。単線 型と複線型があり、単線型は連続するローソク足の場合で、複線型は小グルー プ化されたローソク足の場合です。また、陽線の場合を『三空踏み上げ』、陰 線の場合を『三空叩き込み』といいます。
『三空踏み上げ』の後にひげの長い寄引同時線が出れば、天井と判断するこ ともあります。
『三空叩き込み』の後は大底を形成する可能性が大きいと判断することもあ ります。